6月14日
聖メトディオ・コンスタンティノープル総大司教(St.Methodius of Constantinople)
メトディオは、シラクサで生まれ、若いときに皇帝に仕えようとしてコンスタンティノープルに行った。そこでのある修道士との出会いが、彼を回心に導いた。彼は、この世的なことから退く決心をし、修道院を建てて一生をささげるつもりであった。
その時代は、東方教会の人々の間で、イエスや諸聖人の絵画を破棄する運動が起こり、混乱していたので、コンスタンティノープルの総大司教はメトディオを呼んで、イコンを破壊する人々に2人で反対した。そのため、総大司教は追放され、その後、メトディオも追放されて、獄中生活を余儀なくされた。
皇帝が死去し、イコンを支持する皇后が国を統治するようになってからは、状況が好転した。843年に、メトディオはコンスタンティノープルの総大司教になり、イコンの正当性を宣言。東方教会では、毎年「正当信仰の祝日」が祝われて、この勝利を記念している。